花綴り

つるばらの頃

動画の中に出てきた作品で、スケッチから作品へ切り替わるところがありますが、その中で1973年の自宅の庭の様子を刺繍したものが出ています。

動画はこちら→ 刺繍による芸術表現 植木紅匠 「花の刺繍画」

 

図案について同じ質問が何人もの方から寄せられておりますので、少し説明をさせて頂きますね。

題名は「つるばらの頃」

植木良枝35歳の時の作品で、右手のカクテル(つるばら)がある一角を家の増築で整理することになり、思い出スケッチとして残すことになった図案。

 

カクテルの後ろの葉っぱは、柿の木。中央のピンクのモヤモヤっとしたのは、躑躅。ピンクの薔薇や姫菖蒲は、他の作品にも出てきます。

盆栽たちは、祖父が育てていたもの。台の上の真ん中の銀杏の盆栽も、「盆栽の銀杏」という作品になっています。

個人的に気に入っているのが、右下の松の盆栽。

つるばら、柿、躑躅は、スケッチ後10日くらいで伐られ、他のお花や盆栽は、場所を移して残されました。

 

母の30代は、主に、永福町で同居していた祖父の丹精した庭をテーマにしていて、それがオリジナル植木刺繍の本格的な始まりになりました。

 

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