花綴り

アネモネ

今回頂戴したお花は、春を代表する球根植物の1つ、キンポウゲ科でギザギザの切れ込み深い葉っぱが特徴のアネモネです。
アネモネはギリシャ語の風を意味するanemos(アネモス)から来ていて、海外では、「風の花」とか「小さな風のバラ」と呼ばれています。
ギリシャ神話や新約聖書、絵画にも 多く 題材として出てくる馴染み深いお花です。
和名は、「牡丹一華(ボタンイチゲ)」、「花一華(ハナイチゲ)」。

アネモネの花びらのように見えるところは、萼(がく)片で、一重、二重、三重、八重があり、色は青、紫、赤、白、ピンクなどがあります。
アネモネにはオレンジが無いので似ていてオレンジ色のものは同じキンポウゲ科のラナンキュラス、逆にラナンキュラスのようで青系だったらアネモネと、花に詳しい友人が教えてくれました。
この二つはよく似ているのでお聞きしたら、アネモネは花弁に見えるところが萼片なので萼がなく、ラナンキュラスは花びらなので花びらを支える萼があるので、そこで見分けると教えて下さいました。

N-19『アネモネ』

アネモネの図案は、どれも色が華やかで、お教室で一度は刺してみたい作品トップ10に
入っています。

これは、1979年の銀座の展覧会の時に発表された図案で、以来、ずっと根強い人気です。
花束みたいで和室も洋室も選ばずに飾ることができます。

L-42 『アネモネ』

こちらは1989年に描かれた図案で、青味がかったグリーンの布を使用することで、なお一層、花が際立って見えます。
若い女性にファンが多いようです。

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