春を告げる花の一つであるフキノトウ。
以前に東北を旅行した時に、まだ雪が残っている中で群生しているのを見たことがありますが、東京では観賞することよりも専ら食すことばかりと思っておりました。
しかし今回、ご近所の方のお庭に生えているのをお聞きし、写真を撮らせて頂いた上に、撮影後に収穫し頂戴して帰るという、とても贅沢な機会を得ました。
雪解けの中に咲いている印象の強かった私にとって、すぐ近くのお庭にたくさん生えていることが、とても新鮮で、黒っぽい関東の土の中からニョキッと出ているのが可愛くて、ついついシャッターをきる回数が増えてしまいました。全部ご覧頂けないのが残念ですが、やっと頭を出して来たのから花が開いたものまで、楽しませてくれました。
フキノトウは、キク科フキ属の多年草でお料理に使うフキの花です。
黄色い花は雄花で白いのは雌花です。
初めに花が咲き、後から葉っぱが出てきます。
これは、文化出版局から出ていた花刺繍シリーズ5「野菜・果物の花」に掲載されていた作品です。野菜や果物の花を、しげしげと気を付けて見るということの無かった30年前の私は、この本が出版されたことをきっかけに興味を持ち、
今でもお気に入りの一冊です。
フキノトウの漢字表記は「蕗の薹」。可愛くて、ちょっとほろ苦いけど美味しいお花です。
(収穫させて頂いたフキノトウ、その晩に美味しく天ぷらで頂きました…)