花綴り

一枝に (牡丹)

植木良枝の花の刺繍画集2冊目「花綴 (はなつづり)」から四季4節作品は、春の牡丹、初夏の花菖蒲、秋の白菊、冬の椿。

 

そのうちの牡丹がこちらで、良枝の羽根木の実家に植えられていたものがモデル。

この作品のコメントには

牡丹の花にはいろいろあるのに、刺繍しようとすると、つい、これになってしまう一番親しい牡丹である。

実家の縁先にあって、蕾が膨らむと電話で知らせてくれる。

都合がつかなくて足を運べない時は、今切らないと手遅れになってしまうからと、母が持ってきてくれる。

この時は、一枝に大輪が二花。何もかも放り出して図案を画いた。

とある。

 

私 (万紀子) からすると、100歳まで矍鑠としていた祖母が若かりし頃に、

娘 (良枝) の為に、いろいろな花を届けてくれた光景を何度も見ていたけれど、

それを今、思い返すと、娘の為にと頑張っている祖母の愛情に、ほのぼのとした気持ちになる。

そして、その頃の祖母の年齢が現在の私くらいだと思うと愕然とします!?

 

この牡丹が、祖父の手で植えられたものであったということも、母にとって、特に大事な点であったと思うのです。

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