寒さに連れて木々から葉っぱたちが落ちて、木の幹や枝のシルエットが浮かび上がってきました。
花が咲いている時、葉っぱが青々と茂っている時、紅葉の時とは違う姿を見せてくれるので、飾りのない木そのものを眺めるのも楽しいと思うようになりました。
しっかりした幹なのねとか、大枝に小さな枝がこんなに付いているのねとか、
冬ならではの風景は新しい印象を与えてくれ、時にはその美しさに見入ってしまいます。
これは「樹の枝」という作品です。
枝や幹は、黒と銀の糸で刺しています。
そこに、冬の寒さの中でも頑張って残っている葉っぱたちを金糸で刺繍すると、とても映えます。
教室では、金の葉っぱを小判にたとえて、「金のなる木」とあだ名を付けています。
こちらは、「花の旅Ⅱ」に掲載されている「枯木」という作品で、こげ茶一色で刺繍しています。
単色で糸の太さの変化だけでその姿を表すのは、意外と難しいのですが、一回刺してみるとその魅力にはまります。
同じように黒一色で制作したこちらの作品は、いくつかのステッチを組み合わせて
枝の流れや幹のゴツゴツ感を出していて、大好きな冬の作品です。
時にはこのようなシックな作品を飾ってみるのも趣がありますね。
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