渋谷東急Bunkamura Box Galleryで開催する刺繍展には、植木良枝と2代目植木万紀子が率いる門下から特に選ばれた精鋭20名が出品します。
ロビーラウンジに面したお洒落なギャラリーで最初にお客様の目に触れるのが、エントランス側のガラス越しに大きな作品、植木良枝の「リージェントパーク・薔薇満開」。
約襖2枚の大きさなので、その迫力に驚いて頂けるのではないかと思います。
リージェントパークの薔薇園の大きな1枚の刺繍図案ですが、主たる薔薇の様子と、折々に咲いている他のお花が3パートに分かれて描かれています。
良枝が夫と一緒に行った時に満開だったフクシアとポプラ、息子と行った時にスケッチした大きな木、娘と行った時に咲いていたデルフィニュームやアガパンサス。
家族4人で行けたことはないけれど、それぞれが良枝に付き合って過ごした時間を、刺繍の図案の中に描き込み、時間を超えて家族が揃ったという物語のある作品。
主体の薔薇は太めの5番糸でダイナミックに、3パートは25番糸で繊細に仕上げています。
ゴージャスな薔薇との対比をお楽しみ下さいませ。
ハルジオン、コヒルガオ、タンポポ、露草、エンレイソウ、春蘭、女郎花、ふしぐろせんのう、ツリフネソウなど、普段はあまり観察しないような花々が、刺繍でクローズアップされて、ほっこりした気分になって頂けると思います。
ほとんどが刺繍キットとして販売されていますし、単体のお花の図案もございますので、ご興味のある方は是非スタッフにお声がけ下さい。
案内状の作品蘭を初め赤薔薇、白薔薇、蕾の薔薇、牡丹、芍薬、紫陽花、ガクアジサイ、蓮と
個性あふれる大輪の花が並びます。
どれも凛としてカッコいい図案で、1点でも惹きつける作品が並ぶので豪華です。
こちらも刺繍キット販売のあるものがあります。
私も刺繍したいという方は、お申し付け下さいませ。
また可愛らしい小さな花々のコーナーになります。
クガイソウ、クルマユリ、いわかがみ、ときそう、リュウキンカ、コマクサ、クロユリ、ホソバヒナウスユキソウ他、白山の花々、コルティナ・ダンペッソのスケッチから生まれた作品が、可愛らしく可憐に咲いている刺繍図案を選りすぐりました。
山の花は高地へ行かなければ見られないものが多いので、可愛い山の花たちに癒されて頂きたく思います。
同じく、キットのご用意もございます。
他に鉄砲百合と、「潮来から」というタイトルで花菖蒲の作品も展示します。
あなたのお好きな花を見つけにいらして下さいませ。
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