日本でよく見かける水仙は、約20種類くらいで、中でも黄色いラッパ水仙は華やかで人気があります。
ギリシャ神話で、美少年だったナルキッソス(ナルシシス)は、水辺に映った自分の姿に恋をして、しかし相手は応えてくれないので、恋い焦がれながら倒れ、その後には黄色い水仙が咲いていたというものがあります。これが、ラッパ水仙(ダッフォディル)です。
やや下向きに咲く花弁が、うつむきながら水面の自分を見ている感じなのでしょうか。
イギリス、特にウェールズでは、とても大事な花として扱われています。
伝統的にラッパ水仙がウェールズの国章として使われており 、 聖デービッドデーにはそれを身に着けます。
イギリスの公園には、必ずと言っても過言ではないようにダッフォディルが植えられていますし、家庭の庭にも多く咲いています。
細長い葉が特徴的で、球根なので比較的に扱いやすい多年草です。
ほんの数輪でも群れて咲いていても美しく人目を引きますし、花束でも長く咲いてくれる素敵な花です。