生徒さんの作品から夏にピッタリの刺繍図案
16年振りに展覧会出品となる夏にピッタリの大人気図案。植木刺繍は花刺繍なので、帽子だけの図案は成立しないということで白いマーガレットを散らしています。一般課程に居ながらにして、期限を区切られた中で、この大きさの制作は、精神力と時間を必要とします。若いパワーで、スーパー可愛らしい作品できました!!!
百合は、刺繍で形をとるのが難しく敬遠する方も多い中、果敢にチャレンジし見事に完成! 白いカラマツ草、紫のクガイ草がコーラスで主役クルマユリが歌っているような素敵な1枚。布色は山の草をイメージした淡いグリーンにしました。
コルティナ・ダンペッソにてシリーズは、全部で24枚あり、その中で刺繍画集「花の旅Ⅰ」に収められている10枚の中の9番目。ブルーベルや松虫草、同じ種類の花でも日本で咲いているものとは違うところが魅力的。可愛らしくてお好きでノッていたのか、あっという間に仕上げてらして山の花の生命を感じる作品です。
シリーズ10番目は、白い綿毛になった花が印象的な図案。小花はみんな可愛らしいけれど、特にナデシコ科のマンテマ(シラタマソウ)は、ヨーロッパ高山の花のイメージが強く心惹かれます。この2点は絹地で、刺繍糸はフランス刺繍糸を使っています。
日本のエーデルワイスと言われる「ほそばひなうすゆきそう」とピンクの雪割草。この組み合わせの愛くるしさは最強。そしてグリーンの布色が、白色を引き立てるのに一役買っています。植木刺繍では、図案をより良くするのに布の色は大きな力を持つと思っており、その大きな効果が見られる作品。
文化出版局から植木良枝花刺繍シリーズ全10巻(花刺繍1~7巻、続花刺繍1~3巻)の第4巻「山の花」が刊行された昭和57年、出版記念展覧会の時の案内状に使用した図案。山の花をお好きな方ならどなたにでも愛される繊細で目を引くお花だと思います。小さな作品なのに、大きな存在感で素敵です。
繊細な華やぎのあるトキソウは、朱鷺の羽の色に似ているということで名付けられたとのこと。凛とした花の姿が品格高くカッコいい。立ち上がった茎の先に黄金の花を咲かせるという名のリュウキンカ。漢字では、立つ金の花で立金花と、なんとも縁起の良い黄色いお花です。
高嶺(たかね)は、白山のお花を集めたもので、日本の高山植物が好きな方に高い評価を受けている図案です。ハクサンを冠したイチゲ、コザクラ、チドリ、フウロとシナノキンバイがずらっと並んだ様が刺繍らしくて不動の人気。黒百合は伝説が多く人々を魅了、刺繍にするとナイーブさを秘めた愛らしさを醸し出します。
麦草峠のスケッチから生まれた16種類の花が入った作品。大きい上に色数も多く、刺繍糸を束にして持つとその多さに驚くほど。ふうろ、小菊、柳蘭、薊、松虫草、ヒオウギアヤメ、クルマユリ、クガイソウ、シュロンソウなど、山野草の宝庫のようなこの図案は、2本取りで繊細に刺しても、3本取りでダイナミックに刺しても、楽しく魅力的です。
一覧に戻る