花綴り

ハナズオウ

紫がかった濃い紅色のハナズオウ。漢字で書くと「花蘇芳」。
別の種類で「蘇芳」という植物があり、その実からできた染料の色、やや黒味を帯びた紅色のことを「蘇芳」と言い、 花の色が「蘇芳」に似ていることで付けられた名前です。

マメ科の植物で、群れ咲く花が印象的で、日本庭園に好まれて多く植えられています。
江戸時代には既にいろいろな場所で栽培されている記録が残っていて、長く愛されていることがわかりますね。

葉っぱが出る前に、枝を包むように花が固まってびっしり咲きます。
花びらは、小さな蝶々のようで愛らしく、ハート型の葉っぱも可愛らしいです。
がく(花柄)が非常に短くて、枝から直接出ているようで、造花のように思う方も多いとか。

B‐308 『はなずおう』

この作品は、一枝ですっきりした印象。
小さいけれど主張している花も、光沢のある葉っぱも特徴が良く出ていて、大好きです。
飾りやすい作品です。

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