初夏から黄色い花を咲かせる2種類のお花をご紹介します。
ビヨウヤナギとキンシバイ。
ちょっと似ていて間違いやすいのは、同じオトギリソウ科オトギリソウ属だからでしょうか。
ビヨウヤナギは、漢字で書くと、「美容柳」又は「未央柳」。
葉っぱが細目で柳に似ているからだそうです。
花びらの根元が少し細くなっていて上を向いて開き、
たくさんの細く長いおしべが上に伸びる様は、本当に繊細で美しいと思います。
鮮やかな黄色が、初夏の緑の中で陽を浴びると金色に見えて一際目立っているから、小さな木でも主役級。
雨に濡れると、おしべが少し重そうに小さな水玉を湛えて、一層キラキラ輝いて主張しているようで、花の前で足を止めて見入ってしまいます。
夏の季語としても使われます。
キンシバイは、「金糸梅」と書きます。
字から連想できるように、花弁が梅の花のように5弁で丸っこい形をしていて、前を向いて開きます。
おしべは、名の通り金糸のようで、花弁と同じく5束に分かれています。
葉っぱは、丸っぽい卵型です。 梅に似ていると言っても、お花の大きさは直径5センチくらいとかなり大きめで、少しだけビヨウヤナギより濃い黄色のような気がします。花びらが厚めなのか、雨の中でもしっかりと花を開いて、自慢のおしべを披露してくれます。
初夏から秋にかけて比較的長く咲くようですから、1本植えてみようかなぁ~ と考えているところです。