この花は、厳しい夏の暑さをものともせずに(?)ツルを塀やフェンス、他の木々などに張り付けながら、どんどん伸ばしていきます。
かなり大きな木に成長します。
オレンジ系ピンクのロウト形の花が、垂れ下がりながら咲いている様子が、南国の花のようで、夏らしさを感じます。
ギリシャ神話では、マツ(男性)が、地にツルを這わせ伸ばしながら咲いている
美しいノウゼンカズラ(女性)に恋をしてプロポーズ。
彼女は、背の高いマツを素敵に思って快諾し、上に伸ばしていくようになります。
そのうち、他の背の高い木々に心惹かれてか(?)ツルを絡み付けていくようになり、マツを裏切って悲しませる浮気性な花として描かれています。
漢字では、「凌霄花」と書きます。「霄」は空のこと。
「霄(そら)を凌ぐようにツルを伸ばして咲いていく花」で「凌霄花」なのです。
ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属。
私は、ノウゼンカズラを思い浮かべる時、まるでセットのように、強い太陽の陽射しと青い空を感じ、そして、セミの声が聞こえてきます。
一覧に戻る